研究内容
共創デザインプロセス
イノベーティブな製品・サービスをデザインする手法として、ユーザーと共にデザインを進める共創型デザインプロセスに着目した研究を行っています。
リビングラボを用いたデザインプロセス
イノベーションのためのデザイン手法として近年注目されているのが、ステークホルダーと一緒にデザインしていく場である「リビングラボ」です。リビングラボとは、実環境で実ユーザーと一緒にアイデアの有用性、継続性を確かめながらデザインを進めていく手法です。当研究室では、当事者たちを巻き込みながらイノベーティブなデザインを実現していくための場としてリビングラボを活用したデザインプロセスを研究しています。リビングラボで有効なツールの開発や仕組みづくり、コミュニティ作り等、様々な角度からのアプローチを試みています。
共創ワークショップのデザイン
地方創生に向け、地域の魅力を発信するための施策を、観光者と地域関係者とが共創しながらデザインしていく方法を研究しています。観光客が見知らぬ土地でその地域の地図を作成していくことでストーリーを伴う観光を可能にし地域の魅力を発見することができるのではないか、埋もれた地域資源を活用できるのではないか、との仮説の下で、「地図作成ワークショップ」のアイデアをデザインしました。アイデアのプロトタイプ検証は千葉県佐倉市で行いました。この土地は、歴史的建造物と豊富な自然が残っており多くの魅力がありますが、まだそれが観光資源として十分に認知されていない課題があります。ここで地図作成ワークショップのプロトタイプ検証を行い、その有効性とさらなる課題を明らかにしました。
エクストリーム・ユーザーとの共創
ゼミでのデザインプロジェクトとして、エクストリーム・ユーザー(視覚障がい者、車いす利用者)との共創デザインを実践しています。デザインリサーチの手法を用いて、障がい者の方の生活を観察しインタビューをさせてもらい、ゼミ生自らが課題を発見しました。大学近郊の商店街をフィールドに、商店街での歩行や店舗での買い物のシーンを一緒に体験させてもらい、彼ら・彼女らの工夫や困りごとなどをつぶさに観察しインタビュー等によりその本質を学生たちなりに読み解いていきます。そして発見した課題を解決するためのデザインプロトタイプをArduinoを用いて制作し、ターゲットの視覚障がい者の方々に体験してもらいフィードバックを得ました。